寺 桜

釋蔵院は、724年に創建され、大同元年(西暦808年)に真言宗の開祖である弘法大師空海によって開創された、大変古いお寺でございます。
延喜元年(西暦901年)に醍醐天皇勅願寺となりました。15万石の格式をもち、又、上総の国の真言宗の根本道場として36ヶ寺を従え、徳川家康公もおいでになったことが、高野山の西門院の古文書にも書かれております。
御本尊様は、不動明王の立像でございます。元弘元年(西暦1331年)、釋蔵院第11代住職弘鑁僧正による作と言われております。
現在の住職は、第63代・文聖でございます。

大師堂

●年中行事

《年中行事》 2024年度予定表



●新上総国三十三観音霊場・上総国薬師如来霊場・上総国市原郡八十八か所霊場

霊場巡りと言えば四国八十八か所巡りが有名ですが、全国各地にさまざまな霊場があります。
当山釈蔵院も、

となっており、多くの巡礼者が訪れております。
巡礼に訪れる方の年齢層は幅広く、目的も人それぞれです。 願い事を携えてめぐる人もいれば、亡き人の冥福を願って巡礼する人、人生の懺悔のためや、自分探し、癒し・リフレッシュを目的とした人など、本当にさまざまです。
どのような目的でお越しになられても結構です。 白装束で巡礼される方もおりますが、初めての方は、普段着で、気軽に始められても良いと思います。
参拝しましたら、お参りの記録として、ご朱印を押してもらって下さい。オリジナルの納経帖(ご朱印を押してもらうためのもので、参拝の記録となります)は、各霊場で頒布しております。
お寺を一つ一つお参りし、巡礼が終わる(結願)頃には、きっと、身も心も清らかになっていることでしょう。

≪新上総国三十三観音霊場≫

上総国の三十三所の観音菩薩を巡礼参拝するものです。江戸時代のころ西国観音霊場のうつしが全国各地に設立され、上総の観音霊場もそのうちのひとつになっていました。
しかし、時代の流れとともに廃寺・統合された寺などあり、近年、再編成され、新上総国三十三観音霊場が設けられました。
各寺の詳しい説明は、「新上総三十三観音巡礼」1,000円+税(各寺で頒布)に書かれております。

≪上総国薬師如来霊場≫

上総国のお薬師様を巡礼参拝するものです。お薬師様は、病気を治す仏様として有名ですが、それだけではありません。お薬師様は、十二の大願をおたてになり、日常にある諸々の苦から私達を救い、願いを叶えて下さる仏様です。
各寺の詳しい説明は、「おんころころの心」1,000円+税(各寺で頒布)に書かれております。

≪上総国市原郡八十八か所霊場≫

弘法大師空海が修行され開いた霊場に四国八十八か所霊場がありますが、江戸時代、庶民にとっては遍路をしたいと思っても不可能に近いことでした。天明2年(1782年)から関東以北は凶作に見舞われ、大飢饉が起こりました。そこで、釈蔵院住職・栄寛(えいかん)は、千光院住職・宥将(ゆうしょう)、明光院住職・開演(かいえん)に呼びかけ、3名が発起人となり弘法大師950年遠忌の記念と、豊作の祈願・人心の救済を図るため、四国八十八か所を模して、上総国市原郡八十八か所霊場を開創しました。
残念なことに、現在では、廃寺・移転となったお寺が多くなってしまいました。


●春彼岸法要の様子

春彼岸 春彼岸 鐘

釋蔵院 〒290-0011 千葉県市原市能満582−1 TEL 0436-41-7666 FAX 0436-41-7640